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秋は空き巣被害が増える?防犯設備の見直しポイント

秋になると涼しい気候に合わせて外出する機会が増え、行楽やイベント、帰省などで家を留守にする時間が長くなるご家庭も多いのではないでしょうか。実はこの時期、空き巣の被害が増える傾向があるといわれています。警察庁の統計でも、空き巣被害は夏や冬よりも秋にやや増えるケースが見られ、特に夕暮れ時に多発するのが特徴です。日没が早まり、まだ帰宅していない時間帯に家の明かりがついていないと、侵入者にとって「不在が分かりやすい」サインとなってしまいます。そこで今回は、秋にこそ見直しておきたい防犯設備や工夫のポイントをご紹介します。

 

■窓の鍵を見直す

空き巣の侵入経路として最も多いのが「窓」です。特に一戸建てでは1階の掃き出し窓、集合住宅ではベランダの窓が狙われやすい傾向にあります。一般的なクレセント錠(回すタイプの鍵)は工具を使えば短時間で開けられてしまう場合があります。そのため、防犯性の高い補助錠を取り付けることが効果的です。窓の上下にサブロックを設置すれば、侵入までの時間を大幅に遅らせることができます。また、防犯ガラスや窓用の防犯フィルムを導入するのもおすすめです。侵入に時間がかかると犯人は諦めやすくなるため、「時間を稼ぐ」ことが大きな抑止力になります。

 

■スマートロックで玄関を強化

 

次に見直したいのは玄関です。鍵の閉め忘れや合鍵の紛失は空き巣被害の大きなリスク要因となります。近年注目されているのが「スマートロック」です。スマートフォンやICカードで施錠・解錠できるため、鍵を持ち歩く必要がなく、閉め忘れ防止機能が搭載されているものもあります。また、外出先からアプリで施錠状態を確認できるため、「鍵を閉めたか不安」という心配も減ります。家族で合鍵を複製する必要がなく、デジタル管理できる点も安心です。

 

■照明の工夫で「在宅感」を演出

 

 

空き巣は「人の目」を非常に嫌います。そのため、照明を工夫して「家に人がいるように見せる」ことは有効な防犯対策です。例えば、センサーライトを玄関や庭に設置すれば、人が近づいた瞬間に光が点灯し、犯人を驚かせる効果があります。また、室内照明をタイマーで点灯・消灯させる仕組みを取り入れると、外出時にも在宅しているように見せかけられます。特に秋から冬にかけては日没が早いため、帰宅が遅くなる家庭ではタイマー付き照明の導入を強くおすすめします。

 

■周囲の環境を整える

防犯設備だけでなく、住まいの周囲環境も見直してみましょう。庭木や塀が高すぎると侵入者の隠れ場所を作ってしまいます。見通しをよくすることで、周囲からの目が届きやすくなり、防犯効果が高まります。また、近隣住民との関係性も重要です。普段から挨拶を交わす関係を築いておくと、不審者に気づいてもらいやすくなります。

 

■防犯意識を家族で共有する

最後に大切なのは、防犯設備を整えるだけでなく「家族全員で防犯意識を共有すること」です。短時間の外出でも必ず施錠する、鍵を置きっぱなしにしない、見知らぬ訪問者には対応しない、といった基本ルールを徹底することが被害防止につながります。

 

■まとめ

秋は空き巣被害が増えやすい季節です。窓や玄関の防犯強化に加え、スマートロックや照明の工夫など、比較的取り入れやすい対策を講じるだけでも安心感は大きく高まります。さらに、地域とのつながりや家族の意識づけを合わせることで、防犯体制はより万全になります。大切な住まいと家族を守るために、この機会にぜひ防犯設備を見直してみてはいかがでしょうか。

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