
2025.10.28マイホーム

近年、洋室中心の間取りが増えていますが、やはり「和室がある暮らし」には特別な魅力があります。
畳の香りや柔らかな肌触り、座ってくつろげる安心感。
今回は、そんな和室で「あったら嬉しいアイテム」や「欠かせない定番」を、照明や家具の組み合わせとともにご紹介します。
和室に欠かせないアイテムといえば、やはり「炬燵(こたつ)」ではないでしょうか。
冬の団らんを象徴する存在であり、家族が自然と集まる中心になります。
こたつテーブルの色味にもこだわってみましょう。
•ダークブラウン系:高級感と落ち着きを演出し、空間に安定感を与えます。
•ナチュラル系:明るく爽やかで、清潔感や広がりを感じさせます。
•中間ブラウン:モダンで今っぽく、ユニット畳や置き畳とも好相性。
•ブラック・ホワイト・グレー系:和モダンテイストにも馴染み、スタイリッシュな印象に。
季節に応じて布団カバーを変えることで、手軽に模様替えも楽しめます。

無駄のない和室の魅力を最大限に活かすなら、中央にローテーブルと座椅子を配置したシンプルコーディネートがおすすめです。
余白のある空間は、旅館のような上質感と落ち着きを感じさせます。
お気に入りのクッションや座布団を添えるだけで、癒しの空間に早変わりです。

書院造の棚や床の間がある和室には、伝統的な和小物を取り入れてみましょう。
掛け軸や陶器の花瓶、和皿、竹細工の小物など、1つ1つが和の趣を引き立てます。
また、丸太テーブルやちゃぶ台風のローテーブルを合わせると、重厚感と存在感が生まれます。

和室の雰囲気を大きく左右するのが照明。
障子越しの柔らかな光や、間接照明の陰影を活かすことで、一気に幻想的な空間を作り出せます。
おすすめは以下の3タイプです:
•和紙ペンダントライト:温かみのある灯りで、落ち着いた印象に。
•フロアライト(行灯タイプ):夜のくつろぎ時間にぴったり。
•間接照明(壁・床設置型):陰影を強調し、上質で非日常な雰囲気を演出。
明かりの配置ひとつで、旅館のような癒し空間が完成します。
畳の上は、座る・寝転ぶ・広げるなど、使い方が自在。
そんなフレキシブルな空間には、小さめの家具がよく似合います。
•折りたたみ式のコーヒーテーブル
•軽量の一人がけソファやスツール
•移動しやすいプフ(丸クッション)
これらを組み合わせれば、来客時はおもてなし空間に、普段はリラックススペースとして使い分けできます。
「和室=純和風」と決めつけず、北欧インテリアとのミックススタイルもおすすめです。
明るい木目や曲線的デザインの家具は、畳の柔らかいトーンに見事にマッチ。
ソファを置いてリビング使いにしたり、ベッドを置いて寝室として活用したりと、暮らし方の幅が広がります。
「和室はないけれど、畳の雰囲気を楽しみたい」——そんな方におすすめなのが、い草ラグや置き畳です。
フローリングの上に敷くだけで、簡単に“和の空間”をつくることができます。
•リビングの一角に置き畳を並べて、お昼寝スペースに
•こたつやローテーブルを置いて、季節のくつろぎコーナーに
•ベビーコーナーや読書スペースとして活用
と、ライフスタイルに合わせて自由にレイアウト可能です。
使わない時は畳む・立てかけるなど、収納のしやすさも魅力のひとつ。
和室をつくるほどのスペースがなくても、「い草ラグ」や「置き畳」があれば、暮らしの中に“和の心地よさ”を手軽に取り入れられます。
あるとさらに快適になる“プラスアイテム”もご紹介します。
•プリーツスクリーン:障子のような佇まいと、現代的な機能美を兼ね備えた和紙調のスクリーン。
•座布団収納ボックス:おもてなしの際にサッと取り出せ、普段はすっきり収納。
•香炉やアロマディフューザー:和の香りで癒しの空間を完成させます。
•観葉植物(苔玉・小盆栽など):自然の彩りを加えることで、四季を感じるインテリアに。

和室に欠かせないアイテム、そしてあったら嬉しい物をインテリアの組み合わせでご紹介しました。
い草畳だからと身構えず、今はダニの出にくい「和紙畳」や「樹脂畳」なども登場しています。
現代的な素材とデザインを上手に組み合わせることで、
和室は“懐かしい空間”から“快適で美しい暮らしの空間”へと進化します。
新築一戸建てやリフォームを検討中の方は、
ぜひ一室、**「自分だけの和室」**を取り入れてみてはいかがでしょうか。