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新築一戸建ての予算はどうやって決める?住宅ローンにも役立つ算出方法【2022年版】

新築一戸建ての購入を考えている方のほとんどが、住宅ローンも視野に入れ検討しているのではないでしょうか?
しかし、住宅ローンを組む際には、まず購入予算をある程度決めておかなければなりません。
また、適正な予算を出すための基準も知っておく必要があるでしょう。
では、予算はどのような方法で算出すれば良いのでしょうか?

●住宅ローンの予算設定に影響するもの

新築一戸建て

まず、住宅ローンの審査には、年収に対しての年間ローン返済額割合を示す「返済負担率」を重視することになります。
返済負担率とは、自身の年収のうち年間どの程度を返済に使えるかを示したものです。
金融機関にもよりますが、おおむね30~35%程度が審査の基準になるといわれています。
そのため、住宅ローンでは、金利にもよりますが、年収に対して6~7倍程度の借り入れをすると、返済負担率の審査で通る可能性が高いと言われています。
年間の住宅ローン返済額は、変動金利を選ぶのか、固定金利を選ぶのかによっても、大きく変わってくるため一概には言えませんが、予算を組む際の1つのポイントになるということは間違いないでしょう。

●新築一戸建ての年収倍率の平均値を確認

バランス

年収倍率とは、住宅購入価格が年収に対して、何倍までの価格がマイホーム購入に適正かを、比率で表したものです。
新築一戸建てを検討している場合、これまでの平均値を参考にして、自分の年収と照らし合わせて考えると良いでしょう。
例えば、土地を含む新築一戸建て購入の場合、年収倍率の全国平均値は7.4倍となり、住宅のみは6.7倍となっています。
(2021年8月発表の独立行政法人住宅金融支援機構 国際・調査部2020年度フラット35利用者調査を参照)
これを基に、無理なく返済できる予算額をある程度絞ることができるようになります。
例えば、土地込みの新築一戸建てを購入する場合、自分の年収に7.4をかけて借り入れ可能額を計算するのです。
自己資金がある場合は、そこにプラスして諸費用を差し引くことで算出できます。
諸費用は、住宅ローンの事務手数料や登記費用などです。
一般的に事務手数料は借入額の1~2%、登記費用は印紙税、抵当権設定費用、司法書士報酬などを含め39~47万円程度がかかります。
このほかに、新居への引っ越し費用や家具・家電の費用なども考慮しておくと良いでしょう。
過去の平均値を参考にしながら、返済負担をそれよりも大きくしても良いのか、より確実に返済していきたいと考えるのかによって、毎月の返済額を算出できるようになるのです。
前述した内容で算出すると、以下のような計算式ができます。

【購入予算=年収×年収倍率+自己資金-諸費用】

住宅ローンを組む前にある程度予算を算出しておくと、その後の返済負担により家計を圧迫させないようにすることができます。

今回は、新築一戸建ての購入予算の算出方法について紹介してきました。
住宅の購入予算を計算しておくことで、住宅ローン審査で重視される返済負担率や、毎月の返済と家計を照らし合わせてみることができます。
また、大体の予算を計算しておけば、住宅ローンの審査で通らないという状況を回避することができるでしょう。
新築一戸建てを検討している場合は、予算についてもしっかりと考えておくようにしましょう。

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