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ネット銀行で住宅ローンを検討する際の注意点

住宅ローンを組む際に、最近ではネット銀行を検討する人が増えています。
金利が安く、店舗に行かなくて良い手軽さなど、ネット銀行ならではのメリットも多いといえるでしょう。
しかし、その反面、融資事務手数料が高い、審査が厳しい、本審査に1か月近く掛かるなど
デメリットもあります。
ネット銀行を検討する際には、このメリットとデメリットをきちんと把握しておく必要があります。
今回は、ネット銀行で住宅ローンを検討する際の注意点について解説します。

【ネット銀行はなぜ金利が安いのか】

日本銀行の低金利政策に合わせて、住宅ローンも低金利が続いています。
一般的な銀行では、2021年2月現在の変動金利は年0.475%程度ですが、
ネット銀行では、じぶん銀行が2021年3月から変動金利は年0.31%で提供を開始する銀行もあるようです。
住宅ローンは、数千万単位と金額が大きいので、少しの金利差によって総支払金額は大きく変わります。
そのため、少しでも金利は安い方がいいでしょう。
では、なぜネット銀行は、金利を安くできるのでしょうか。
それは、ネット銀行がインターネットバンキングのサービスのみに特化することで、自社の店舗やATMなどを持たないようにし、人件費や維持費などの経費を抑えているからです。
ネット銀行では、コストカットを徹底することで、低い金利でも利益が出せるというわけです。

【ネット銀行で住宅ローンを組むメリット】

ネット銀行の最大のメリットは、金利が安いことですが、
他にもメリットはたくさんあります。

一つ目は、住宅ローンの申込がインターネットで完結するということです。
実店舗に住宅ローンの相談に行くと長い時間拘束されることが多いですが、ネット銀行の場合は、インターネットで申し込みをして必要書類を送るだけで審査をしてもらえます。
そのため、仕事が忙しくて中々時間が取れない人や近くに店舗がない人でも、都合の良いときに申し込みが可能です。

二つ目は、一部繰り上げ返済の場合に手数料がないことです。
繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に、まとまったお金ができたときなどに、別途返済する方法です。
一般的な銀行でもインターネットサイトがあるところは、サイトから一部繰り上げ返済をすれば無料になることが多いですが、実店舗だと5,000円~30,000円程度の手数料が取られます。
ネット銀行はインターネットで作業することを前提にしているので一部繰り上げ返済は基本的に無料です。

【ネット銀行で住宅ローンを組むデメリット】

ネット銀行で住宅ローンを組むメリットは多いですが、その反面、デメリットもあります。

一つ目は、審査の期間が一般的な銀行と比べると長いという点です。
事前審査は一般的な銀行と比較しても早いケースもありますが、本審査は1か月程度かかるようです。
本審査に時間が掛かる原因としては、書類の不備が起こりやすい点にあります。
必要書類は、融資を受ける借主が作成・送付するので、記入漏れやミスがあると再度、書類の作成・送付が必要になります。
また、対面とは違い、メールや電話で連絡することになるので、すぐに対応してもらうのが難しくなります。

二つ目は、審査が厳しくなる傾向にあります。
ネット銀行の場合は、審査は申請書類を元に行われるので、申請内容が基準を満たしていない場合は画一的に合否が決められてしまいます。
少しでも審査基準に満たないと審査を通過することができない可能性があります。
更に、ネット銀行は保証会社を利用しないのが一般的です。
債権回収は自社で行う必要があるので、必然的に審査も厳しくなる傾向にあります。
個人の与信に問題がある場合は、ネット銀行だと一発でアウトになってしまうので、一般的な銀行に相談した方がよいでしょう。

三つ目は、融資事務手数料が高い点です。
ネット銀行は、保証会社を使わないので保証料は必要ありませんが、融資事務手数料を取っており、一般的に借入金額の2.2%(税込、2020年3月現在)なっています。
この金額は、一般的な銀行の融資事務手数料と保証料と変わらないことが多く、保証料がないから安いと勘違いしないように気をつけてください。

まとめ

ネット銀行は、住宅ローンの金利が安く、インターネットで手軽に申し込めるので
メリットも非常に多いということが分かりました。
しかし、申請書類による審査がメインとなるので、審査が厳しくなり、
やり取りに時間が掛かるなど、デメリットもあります。
利用する際は、メリット、デメリットをきちんと把握した上で利用するようにしてください。

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